ユキと私は中学時代からの仲良し。

昔は、ユキの方が派手に遊んでたけど
今じゃ、私より落ち着いていて、私を
非難することもしばしば。私とユキの唯一の
共通点は、相手のことを考えすぎてしまうこと。
お互い、それが決して良いことばかりじゃない
ことはわかってるんだけど。

ユキは、その性質が私なんかよりすごい。
例えば、映画を見てても、誰かの犠牲の上で
ハッピーエンドになる話には、不満そう。
犠牲になった人に向けて涙を流しちゃう
そんな子だ。(“アルマゲドン”など)

決まって、「おーい。死んだ奴らはどーなるんだ。
お前ら、抱き合ってる場合じゃない。」が口癖。
不思議と言えば不思議なコだ。

そして、私のダーは私の家から歩いて5分。
(至近距離恋愛なのだ!!)当然のごとく
ユキに付き合ってすぐ紹介した。ビックリなことに
ダーと笑いのツボと考え方が似ているので
すぐに仲良くなる。良く、3人で遊んだものだ。

しばらくして、ユキに彼が出来た。それからは
4人で遊んだりしたものだ。そんな
幸せな生活が2年も続いた。

ユキの彼、ケイ君と私のダーは“浮気された”
苦い経験があるせいか、考え方は恐ろしく
堅い。二言目には“俺が味わった、あんな辛い
思い自分の彼女にはさせたくないから、
俺達は浮気しない”だった。

人に対する信頼感への恐怖からか、
2人共、無言の束縛が強いのは事実だった。
ケイ君の束縛は、ホントすごかった。
携帯を自分と同じ機種にし、メモリの登録は
ケイ君と私と他友人4名と自宅に制限されていた。

これは異常だ...と、うちらは何度も
ため息ついたが、結局、ユキは
「彼がもう一度、人を信じるためなら
仕方ないね」と納得して、彼の理想の形に
ハマッていくことになる。

で、このケイ君。本当、マメでイベント好きと
きたもんだから、私としては羨ましくて
仕方なかったのを覚えている。

この2人、家が遠いのにも関わらず
週5日会い、会えない日は延々と電話を
する生活が続いていた。彼は、すっかり
彼女にのめりこみ、浮気されることを
非常に恐れていたのだ。

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